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「”質”を上げると”時間”ができる」

福祉の現場で「もっと質を上げよう」と言うと、「そんな時間はない」「余裕がない」と返されることがあります。でも本当にそうでしょうか?

質を上げるというのは、時間をかけることではありません。大事なのは、「集中すること」です。

たとえば、利用者さんの体調が急変した、転倒した、SOSのサインが出た──そんな場面に出くわしたとき。ひとまずの対処療法だけで終わらせると、後々めんどうなことにならないか? 本人や関係者が困らないか? 困ったことを繰り返さないために何かできることはないか? そこにぐっと集中して、真剣に考えることが質を上げるということなのです。

たとえば、「看護師に来てもらおうか」「ヘルパーを派遣しよう」だけで終わるのではなく、その背景や原因にまで踏み込むことが大切です。「なぜ転倒したのか?」「どうすれば再発を防げるのか?」を、支援者である専門職と一緒に考え、連携する。それが本当の意味での“質の高い対応”です。

また、ときには認知症の方の行動が、周囲の人にとっては理解しがたく、トラブルになることもあります。そんなとき、本人の行動を制止するのではなく、本人とその周囲の人が困らないように、周囲の理解を得られるように動くこと。部屋や施設に閉じ込めてしまうのではなく、「困らない仕組み」を考える。そうした思考と行動こそがクオリティを生むのです。

そして面白いことに、そうやって「起こった事象に対して最初に真剣に考える」ことで、結果的に“自分の時間”が生まれます。なぜなら、場当たり的な対処を繰り返さなくて済むからです。

トラブルが起きてから慌てて動く、周囲から「なんとかしてよ」と責められる──そんな負の連鎖に陥らないためにも、最初の「ぐっと考える」時間こそが最も大切だということを、ぜひ覚えておいてほしいのです。

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