石川県にある社会福祉法人佛子園さんへ視察に行かせていただきました。

http://www.bussien.com/#/

もともと廃寺だった地域のお荷物的場所を、見事に地域に必要な拠り所に変えていったまちづくりの好事例として、参考にさせて頂こうとお邪魔しました。

福祉事業だけでなく、温泉や食堂など、暮らしを支える他のサービスがあるのは特徴的ではありますが、なによりもそこに在る日常がいい意味で普通で自然でした。

施設の方も、非日常ではなく日常をつくることを意識したとおっしゃっていましたが、その日常を作り出す為に頭と身体を使って進んで来られたのだな血のにじむ努力を想像し、感動しました。紆余曲折あり苦情や衝突も日常的にあり、過去にも大変なご苦労をされたと聞きましたが、考えてみれば人が集まって暮らしていたらそんなこと、当たり前だよな、とも。

佛子園さんが運営する3つの箇所を回らせて頂きましたが、どこの拠点にも、温泉と食堂とフィットネスのような、街のひとが自然と中に入って利用できるサービスがありました。

障がいを持った方が、当たり前に働く施設で、大きい声を出しているスタッフが居ても、それが普通の日常であり、誰も違和感を覚えない空気感がなんだかとても優しくて居心地が良かったです。

福祉・医療という目線にとらわれすぎて、常識や普通や当たり前を見逃してしまわないように、初心に帰らされた貴重な視察となりました。これから私たちも、まちに溶け込んで人々の暮らしをいつのまにか、当たり前に支えていたという存在になれるように頑張ります！